君が生まれた日
父はその時、44歳。
初めて父となるには少し歳が過ぎている。
父になること。
それがどんなことかわからずにいた。
でも、初めて君の顔を見たとき、
涙が出た。
今これを書いているだけで涙が出そうだ(笑)
正直、赤ちゃんの顔というのはどの子も同じで、
くちゃくちゃの顔を想像していた。
でも、君ははっきりとした顔立ちで、
父が自分の息子と認識できる顔だった。
初めて君の指を触る。
小さな小さな手。
月並みだが、君を守っていかなくてはと思った。
そして、決して失いたくない宝物を授かった。
本当に本当に
生まれてきてくれてありがとう。
とにかく、元気ですくすくと育ってほしい。
それだけを強く願った。