子どもたちへ

2021年1月現在 6ヶ月の娘と5歳の父。君に遺したい記憶。言葉を綴ります。本棚の片隅にある日記を見つけたくらいの感じで読んでもらえたら。

君が生まれた日

父はその時、44歳。

初めて父となるには少し歳が過ぎている。

父になること。

それがどんなことかわからずにいた。

でも、初めて君の顔を見たとき、

涙が出た。

今これを書いているだけで涙が出そうだ(笑)

正直、赤ちゃんの顔というのはどの子も同じで、

くちゃくちゃの顔を想像していた。

でも、君ははっきりとした顔立ちで、

父が自分の息子と認識できる顔だった。

初めて君の指を触る。

小さな小さな手。

月並みだが、君を守っていかなくてはと思った。

そして、決して失いたくない宝物を授かった。

本当に本当に

生まれてきてくれてありがとう。

とにかく、元気ですくすくと育ってほしい。

それだけを強く願った。